小児眼科を専門とする医師

全国において、小児眼科診療を専門に行っている医師の一覧が、掲載されています。

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色覚異常

■はじめに
先天色覚異常は、大多数の人と色の感じ方が異なります。先天色覚異常にはいろんなタイプがありますが、多くは先天赤緑色覚異常といわれるもので、男性の20人中1人にみられます。女性にはめったにみられず、その頻度は約0.2%です。古くは色盲などと呼ばれていたことから、いまだに色覚異常は色が全く分からないと誤解されている場合があります。程度により様々ですが、ほとんどの色覚異常は色がわからないということはありません。
■原因・病態
先天色覚異常は遺伝性です。X染色体に色覚に関係する遺伝子があり、男子の場合は母親からX染色体を受け継ぐので、母親のX染色体に色覚異常の遺伝子があれば色覚異常になります。女子は両親からひとつずつX染色体を受け継ぐので、片方のX染色体に色覚異常の遺伝子があれば保因者に、両方のX染色体にあれば色覚異常になります。
網膜には色を感じる3種類の細胞があります。この3 種類が働いて、すべての色を感じる仕組みになっています。先天色覚異常はその細胞のいずれかが欠損しています。そして欠損している細胞の種類によって色覚異常のタイプが分けられます。なぜ色を感じる細胞が欠損するのかというと、色を感じる細胞を作る遺伝子がX染色体に少ないからです。ほとんどの場合は1 種類の欠損にとどまりますので、色を全く識別できないということはありません。また、色覚異常には程度があり、同じタイプでも軽度から重度まで様々です。重度の場合は、幼少のころから人と色の感じ方が違うことを本人が気づいていることが多いですが、軽度の場合は本人が全く気付いていないということも珍しくありません。
■治療・管理
現在の医学では治療することはできません。色の感覚が大多数の人と異なるというだけです。しかし、色で区別しないといけない局面などでは失敗することもあると思われます。子どもに日頃から色だけで判断しない習慣を身につけさせておくことが大切です。軽度の色覚異常でも、社会に出てから壁にぶつかるケースが見られます。そうならないため、自分を守るためにも自分の異常を知っておくことが大切です。遺伝的に色覚異常の可能性が疑われるときは、眼科医に相談し精密検査を受けることをお勧めします。

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