小児眼科を専門とする医師

全国において、小児眼科診療を専門に行っている医師の一覧が、掲載されています。

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視神経萎縮

■はじめに
中枢神経のひとつである視神経は障害を受けると回復しませんし、再生し元に戻ることもありません。様々な原因で視神経や視神経を出している細胞つまり網膜神経節細胞に障害が長期に起こりますと、視神経と神経節細胞は萎縮して視神経乳頭の色調が蒼白化していきます。つまり、視神経萎縮は、網膜神経節細胞とその軸索である視神経が変性し脱落した状態の総称です。
眼底検査では眼球の裏側で視神経障害が起こり、視神経を脳へ向かう流れに逆行して変性を生じるグリア(神経をサポートしている細胞)の増殖を伴わない単性萎縮、乳頭が腫れた後にグリアが増殖して生じる炎性萎縮、視神経がアポトーシス(細胞の自然死で跡形も無くなる)を生じて視神経の入り口乳頭が大きくへこむ緑内障性視神経萎縮に分けられます。視神経がつながっている外側膝状体から大脳皮質の神経が障害されても視神経萎縮は目立つことはありません。
原因には視神経の病気または網膜の病気があります。たとえば、優性遺伝性視神経萎縮、Leber 視神経症、Leigh 脳症などの遺伝性視神経萎縮、Tay-Sachs 病やNiemann-Pick 病、Krabbe 病のような代謝異常、アルコール依存症や風疹などの感染症に罹患した母親から胎内暴露を受けて生じたもの、頭蓋内(たとえば下垂体腫瘍)および眼窩内腫瘍による圧迫性視神経症、および外傷性視神経症、中毒性視神経症や視神経炎によるものなどや緑内障性視神経症が視神経の病気、網膜色素変性症、網膜剥離、未熟児網膜症などから順行性に視神経の変性を生み出すものがあります。
■注意すべき症状
視神経がなくなると視力や視野が障害されます。幼少期は視力の発達途上のため、成長が遅れているのか障害が発生したかは区別がつきにくい時があります。小児の発達が遅延または後退している場合、行動異常がある場合は視機能低下を疑って眼科へ受診してください。対光反応、年齢に応じた視力検査や視野検査、眼底検査、その他さまざまな検査が鑑別診断のため必要です。
■治療と管理
視神経萎縮自体を治す治療は難しいので早期に発見し進行を食い止めることが必須です。重要なことは、頭蓋内腫瘍など生命を左右する原因となる病気が隠れていないかを早急に調べ、それを取り除くことで萎縮の進行を防ぐことにあります。
■受診のタイミング
視機能障害は早期発見早期治療につきますので、気になる症状があれば、早急に眼科に受診すべきです。

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