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未熟児網膜症国際分類の改訂(2021年)

このたび未熟児網膜症の国際分類が改訂されました。
その要旨をまとめましたのでお使いください。


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ロービジョンケアにおける医療と教育の連携(ロクシタン支援による小児眼科学会研究事業)

①医療と教育の連携について

小児のロービジョンケアの特徴と支援の課題として以下の点が挙げられます。
1)先天性あるいは出生直後に発症する疾患に起因することが多い
 →早期発見・治療、乳幼児期からロービジョンケアを必要とすることがある
2)原因疾患は成人と異なり多彩で、個人差が大きい
 →専門機関における精密検査
3)重複障害の比率が高い
 →小児科、耳鼻科、整形外科など他科との連携
4)視機能評価のための自覚的検査が乳幼児期には困難である
 →専門機関における視覚及び重複障害の他覚的評価
5)年齢・発達の段階に応じてニーズが変化する
 →継続したロービジョンケア、ニーズに応じた支援
6)患児に対するケア
 →保有視機能の発達と活用を促すため眼鏡や補助具を導入、視環境の整備
7)保護者に対するケア
 →疾患と障害を理解できるように説明、医療・福祉情報の提供、日常生活指導、養育相談
8)療育相談・教育相談のニーズが多い
 →視覚特別支援学校・学級との連携
9)成人とは異なる社会福祉制度の活用
 →身体障害者手帳、小児慢性特定疾患、特別児童扶養手当など
10)就園・就学(社会参加)に向けた支援、就学後の継続したケア
 →医療機関と教育機関の連携

小児のロービジョンケアには、第一に医療機関と教育機関の連携が不可欠です。
医療機関における院内相談、特別支援学校・学級への連携、教育機関の抱える問題、各地域における連携の在り方について、下記の研究を進め、全国へ発信していきます。
1)2021年度は、①乳幼児、②就学前、2022年度は③学童を対象として、医療機関と教育機関(視覚特別支援学校・学級)の連携について実態調査を行います。
2)本学会HPにロービジョンに関するセクションを作り、連携に役立つ情報を掲載します。
3)医療機関と教育機関の関係者による合同web勉強会を開催して内容を発信します。
4)2022年、2023年日本小児眼科学会総会においてセミナーを開催し、研究成果を公表します。

②教育機関のリンク

幼小児期に視覚障害となった児童に対しては、早期の視覚リハビリテーションが日常生活の質を向上させる上で有用であると報告されています。しかし、視覚リハビリテーションを行う施設の情報が、必ずしも十分ではありません。また就学にあたって、普通学級に行くか、視覚特別支援学級(弱視学級)に通級するか、視覚特別支援学校(盲学校)に行くかといった問題も、重要ですが、地域によっては盲学校が県に1つしかなく、遠距離の場合どうするかという情報も得られにくい場合があります。このような情報提供を含め、視覚障害児の教育の相談窓口として、地域の盲学校が重要な役割を担っているので、ここに、全国の盲学校、視覚支援学校のホームページのリストを掲載します(リスト1)。また盲学校以外でも視覚障害の乳幼児の相談施設についても掲載します(リスト2)。なお、視覚障害児の家族の会などの情報は、盲学校からのリンクで得られる場合があることを付記します。

また、ロービジョンについてのその他の情報については、下記のリンクを参照してください。
https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/ophthal/www/lowvision/

③実際の取り組み例

― 視覚支援学校(盲学校)でのロービジョン勉強会を通しての実際の取り組み―

福島県におけるロービジョン児に対する医療と教育の連携を紹介します。
福島県には、視覚に障害のある小児の眼疾患や就学、生活などの問題点を様々な立場の関係者が連携し情報を共有、それぞれの児のよりよい成長を支援するための勉強会があります。
その中で、小児に関して、就学前の幼児の事例については、医療施設から症例を提示して、視覚支援学校地域支援センター(目の相談室のびのび)の先生方に繋ぎ、今後を相談します。就学後の学童については、主に、視覚支援学校から学童の眼疾患についての相談や質問があり、眼科医や視能訓練士などから、疾患の全般的説明や視機能の予測などの解説がなされます。この勉強会を通して、教育担当者の眼疾患や視機能への理解が深まる一方、医療関係者の教育現場でのロービジョン児の状況の把握が可能となります。さらに、福祉関係者、機器取扱店などからのアドバイスなどもあり、児童生徒の生活あるいは学習上の視的環境の向上に役立っています。

名称:福島ロービジョン勉強会
会場:福島県視覚支援学校内
開催頻度:3ヶ月に1回程度
日時:金曜日午後7時~
参加者:ロービジョンやロービジョン者(児)への支援に関心があれば資格を問わない
    眼科医、視能訓練士、視覚支援学校教員、
    視覚障害生活訓練等指導者(歩行訓練士)、
    点字図書館および福島県視覚障がい者生活支援センター職員
    ボランティア団体(にじの会)、視覚障害者用機器取扱店など
内容:
 1)ミニ講義(持ち回り)
 ・眼疾患(視機能障害を引き起こす可能性のあるものはもちろん、頻度の高いものを
  取り上げて)の講義や、活動報告、情報提供、お知らせなど
 ・最近経験あるいは知り得た情報や、困ったこと、相談したいことなど
  プレゼンテーションの方法は問わない(スライド呈示、紙面、口頭など)
  これまでのミニ講義の主な内容
  ・再生医療 ・近視の眼軸長 ・心因性視力障害 ・クラッチ眼鏡 ・固視訓練
 ・視覚障害者に支給される県内各市のタクシー券等
 ・白杖の申請方法、自己負担など ・S眼科におけるロービジョン外来の現状
 ・最新の拡大読書器の紹介
 ・ロービジョンにこれから介入が必要な幼児と学童の症例呈示
 ・普通学級に在籍し盲学校の先生に介入いただいている症例の視機能
 ・視覚障害者手帳(2級)を持つ大学生の今後の就活について相談
 ・福島県における視覚障害者用付加装置付音響信号機の稼働状況調査
 2)事例報告、相談
 ・視覚支援学校在校生や未就学児対象の、のびのび教室の乳幼児について担当教員
  からの現状報告や、眼疾患についての質問
  これに対して、眼科学的解説や、児の視機能に関する情報の共有
  これまで、未熟児網膜症、網膜色素変性症、緑内障などが取り上げられた。
 ・医療施設より、就学前、就学後の事例の提示による相談と情報の共有
  ほぼ毎回あり
  これに対して、支援学校、のびのび教室の教員からのアドバイスあり

5歳未満の小児に関する運動・座位活動・睡眠に関するガイドライン

小児の健康な成長に関するWHOのガイドラインが2019年4月24日に新たに発表されました。

運動や睡眠の時間のみならず、デジタルデバイスの使用時間に関しても基準が設けられています。

「5歳未満の小児に関する運動・座位活動・睡眠に関するガイドライン」より抜粋
2歳未満:Screen timeは推奨されない
2歳~4歳:Screen timeは1日1時間未満
Screen timeとは、テレビ・ビデオ・コンピューターゲームを座って見続けることと定義しています。

詳しくはオリジナルのガイドラインとWHOのニュースサイトによる抜粋をご覧下さい(英語)。

小児診療に携わる皆様へ

手持ち自動判定機能付きフォトスクリーナー装置、Spot Vision Screener(以下SVS)の運用に関して、小児科と眼科のよりよい連携が進められるよう、関連学会としてマニュアル第1版を作成いたしましたのでご参照ください。

小児科医向けSpot Vision Screener運用マニュアル第1版

今後とも、小児眼科診療へのご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

三歳児健康診査における視覚検査について

日本小児眼科学会の提言

1.三歳児健康診査における視力検査は三歳六か月頃に行うのが効率的です。
2.一次検査として家庭で行う視力検査の精度を向上させるためには、保護者に対して
  家庭での検査が視覚異常の早期発見に大切な機会であることを啓発し、視力測定を
  マニュアル通り正しく行い、結果をアンケート用紙に丁寧に記入していただくことが
  重要です。家庭に送付する三歳児健康診査案内と視力検査法の説明文を、現行のもの
  からより分かりやすいものに見直す作業も必要と思います。一次検査ができない
  場合にも、必ず二次検査を受けるように啓発する必要があります。
3.三歳児健康診査において、視覚異常の検出精度を向上させるためには、市区町村が
  指定する会場で行う二次検査で問診、視力検査に加えて、オートレフラクトメータ
  あるいはフォトスクリーナー等を用いた屈折検査や、両眼視機能検査を併用する
  ことが望ましいです。
4.二次検査においては視能訓練士の参加が、検出精度のさらなる向上に寄与すると
  考えます。
5.二次検査で要精密検査の判定を受けた児では、その結果をフォローアップする体制が、
  きわめて重要です。

障害年金診断書(眼の障害)様式の変更

眼の障害による障害年金診断書の様式が変更になりました。主に視野障害の結果記入と瞳孔・まぶた・眼球運動所見の追加です。

下記項目をクリックしてご覧ください。4は全科共通の情報です。
1.「障害年金の診断書(眼の障害)」を作成される医師の皆さまへ
2. 変更後の様式の診断書(眼の障害)
3. 診断書作成の留意事項(眼の障害)
4. 診断書を作成する医師・医療機関の皆さまへ

なお、障害年金を取り扱う日本年金機構のURLは下記の通りです。
www.nenkin.go.jp/n/www/section/index.html

アバスチン改訂のお知らせ

抗血管新生因子薬bevacizumab(アバスチン®)の本邦の供給会社で、使用上の注意等が変更となりました。

詳しい内容はこちら
使用上の注意等改訂のお知らせ

小児の弱視等における治療用眼鏡・コンタクトレンズに関する療養費の支給について

眼鏡およびコンタクトレンズの作成においては、小児の弱視、斜視および先天白内障術後の屈折矯正の治療として用いる場合、その作成費用が健康保険の適用となります。
負担割合以外の額が療養費として償還払い扱いで、給付されます。

対象年齢は9歳未満で、上記の治療用に限られます。一般の近視、遠視、乱視などの屈折矯正に用いる眼鏡やコンタクトレンズ、アイパッチ、フレネル膜プリズムは対象となっていません。

また一度作製すると、その後の再作成に対する支給の対象は、5歳未満では前回の給付から1年以上後であること、5歳以上では前回の給付から2年以上後であること、となります。その間は支給の対象となりません。これは紛失、破損、再調整のいずれも同様です。

申請に必要な書類は以下のとおりです。
 1.療養費支給申請書(加入している健康保険組合窓口等にあります)
 2.眼科医の「治療用眼鏡等」の作成指示書(処方箋)の写しおよび検査結果
 3.購入した「治療用眼鏡等」の領収書

詳しい手続きに関しては、以下に掲載されています。

日本眼科社会保険会議
http://www.nichigan.or.jp/member/syaho/ryoyohi.jsp

マニュアル・ガイドライン

■乳幼児健診
・乳幼児健康診査身体診察マニュアル(2018年3月)
 https://www.ncchd.go.jp/center/activity/kokoro_jigyo/manual.pdf
・小児科医向けSpot Vision Screener運用マニュアル Ver.1(2018年7月)
 http://www.japo-web.jp/_pdf/svs.pdf

全国の小児眼科の研究会・講演会

制作中です

小児眼科の文献・書籍

制作中です

研修募集

制作中です

視能訓練士について

初めて聞く方も多いと思いますが、視能訓練士は、主に小児の弱視や斜視の視能矯正や視機能の検査をおこなう国家資格を持つ専門技術職として日本では1971年に誕生しました。視機能のスペシャリストとして、乳幼児からご高齢の方まで世代を超えて皆さまの大切な目の健康を守るお手伝いをしています。
視能訓練士は眼科で主に4つの分野を担当しています。

「視能矯正」視覚の発達する年齢は限られています。お答えを引き出すのが難しい低年齢の小児の視機能検査をおこない、弱視や斜視に対しての視力向上や正常な両眼視機能の獲得を目的とした視能訓練をおこないます。

「視機能検査」人間の眼は、とても複雑で大切な器官であるため、多くの検査があります。視力検査・屈折検査・眼鏡処方検査・コンタクトレンズ検査・視野検査や、眼の奥の写真や組織の断層を撮影する画像診断検査、正確な手術をおこなうための手術前の検査など様々な眼科一般検査および精密な特殊検査も担当します。医師の診断や治療に必要な的確なデータを提供し、眼科医療をサポートしています。

「健診(検診)業務」母子保健センター等で実施される3歳児健康診査における視覚検査や成人の生活習慣病検診などにも参加し、眼疾患の早期発見にも貢献しています。

「ロービジョンケア」小児期の先天眼疾患や眼の慢性疾患、事故による眼外傷などにより視機能が低下し状態(ロービジョン)となった方に視機能検査おこなうことはもちろん、普段の生活において実際にどんなことで困っているのかを聴き取り、日常の見えにくさの程度や状態に合わせて「光学的な補助具(ルーぺやまぶしさを軽減する遮光眼鏡等)」を選定します。さらに「日常生活における便利な工夫の紹介」や、できる限り快適に生活できるようアドバイスし支援する役割を担っています。

公益社団法人 日本視能訓練士協会 http://www.jaco.or.jp/